● MKWorksのホームページはこちら

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- | スポンサー広告 | edit | page top↑

あの日の彼を思い出す

幼稚園のころ、
『ゼリおっちゃん』と子供たちから呼ばれている、変なおっさんが近所にいた。

地元では有名で、ゼリおっちゃんを見かけたら逃げろというのが常識だった。
『ゼリおっちゃん』の“ ゼリ ”は、おそらく“ ゼリー ”が変化したものだと思うが、
なぜ “ー” の部分がなくなったかは定かではない。
たぶん言いやすさからくるものだろう。
それ以前に、ゼリーがどっから来たのか謎である。

子供が好きみたいで(特に小さい女の子)、今でいえば変質者なんだろうけども、
なんか憎めない気持ち悪さがあった。(なんだそりゃ)
姉が小学1年の頃、友達と公園でアイスを食べてたら、
ゼリおっちゃんが近づいてきて
『ひと口、ちょーだい♪』との事。
姉はヤバいと思ってその場を離れたが、友達とやらは『うん☆いーよー』と
自分の舐めていたアイスを彼に差し出したらしい
アイスに何が起きたかは言うまでもない。
その後 友達は再び、同アイスを舐めていたらしい…。おぇ…。

私が中学にあがる頃、『セニョール』と呼ばれる変なおっさんが、
学校の近辺をよくうろついている、というのを知った。
少女が好きで、女の子を見つけると即座声をかけてくるとの事。
セニョールという呼び名の由来は、
彼は英語が話せて(“セニョール”はスペイン語だが…)、
以前には外国人の女の子と普通に話していたという逸話まで存在した。 
彼に関しては、勉強しすぎて頭がおかしくなった、というのが最も有力な説だった。

お気づきの方もいらっしゃることでしょうが、
この昭和の『ゼリおっちゃん』と平成の『セニョール』。
後に、姉との協議の結果、同一人物だという事が判明。
特徴も人相も ほぼ同じ。
ただ1つ違う点は、セニョールの方がゼリおっちゃんより、若干老けてる。
……9年経ってるんだから、老けて当り前だ。
間違いない……ヤツである

中3の時、あれは
キンと冷えた空気が頬を刺す、冬の朝だった。
通学路を走り(毎日全速力で走る、遅刻ギリギリの登校だった。)、
あと2分で学校に着く…とその時、
幅1mしかない一本道のその先に、セニョールがいるのに気付いた!
戻りも出来ない、逃げも出来ない、5mの距離を挟んで対峙する私とセニョール
ここは、全ての力を出し切って、まさに全力で走り抜けるしかない。
気分は、もう『ネバーエンディングストーリー』のアトレイユだ。
(何のことか分からない人は置いていきます

足の速さには相当な自信があった自分。
緊張と恐怖を抱えながら、猛スピードですれ違うその瞬間
セニョールが手をこすりながら、私に向かって言った。
『寒いねー

この時のヤツの寒そうな表情を、私は一生忘れないだろう。

いま疑問に残るのは、彼はどんな収入で生活していたんだろう…。
中学校での噂で、彼の家に呼ばれて部屋に入った事のある男子がいるとの事だったが、
果たして真実か否か。
そんな事を思い出す、今日このごろ。
18:00 | 記憶ばなし | edit | page top↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。