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高田みち子さん

何かに例えるとしたら それは、一粒の透明な水滴。
何色にも染まらず、
けれども どんな色をも映し出す。
優しく穏やかなのに、凛とした強さがある。 
シンガーソングライター 高田みち子さんの音楽と歌声を例えるなら
まさに透明度の高い、1粒の水滴である。

大好きなミュージシャンの1人に、高田みち子さんがいる(通称みっちゃん)。
高田さんの紡ぐ音楽はいつも、深層水みたいに不純物がなく、
耳を澄ませて聴き入りたくなる、深い深い色を染み込ませている。
人の持つ弱さ、強さ、ずるさ、尊さ、儚さ、可愛らしさ、悲しさ…
いろんな感情が少しずつ入っていて、
それは気付けないかもしれないぐらい 少しずつで、さりげない。
春さきに鼻をかすめる桜のかすかな香りみたいな、
あるいは、秋の夜風にのって聞こえる鈴虫の音色みたいに。

彼女の音楽を初めて聴いた時、
あまりの美しい歌声と歌唱力の素晴らしさに感動し、ショックを受けた。
…と同時にある記憶が甦ってきた。

小学校低学年の時、
夏のプールの授業で楽しみな事があった。
水中に潜ること。
ただ潜るだけ。泳いだり、沈んでるタイルを取ったりじゃなく、
水中でじっとするのが好きだった。
みんなのワイワイ騒ぐ声や、先生の笛の音、道路を走る車の音が
“せーの”で水中に没した瞬間、それら全ての音がかき消え、
しかし無音でもなくて、ゆるく重くにじみ響く、水中音。
現実の世界なのに、非現実の世界みたいで、夢の中にいるみたいで好きだった。
その世界を体感したくて 、自由時間になると友達と2人で
浮上しないように水中で体育座りして、じっと水中の音を聴いていた。
(いま考えると、よく友人も水中音鑑賞に付き合ってくれたもんだ(笑))

あの時の水中音に似た感覚が、彼女の音楽のリズムに垣間見えた。
自然界が生み出す音・リズムみたいな感覚。
耳から脳へではなく、耳から心へ向かう音。
そよ風の吹くかすかな音、雨の降る静かな音、
遠くで轟く雷鳴、葉の擦れ合うサワサワ音。
だからきっと彼女の曲は、浸透性が高く、心に深く染み入ってくるんだと思う。


ちょっと書くつもりが、こんなに長くなってしまった…
余談だが、うちの下の階に住んでらっしゃるお姉さんが、
高田さんに少し似ているので(眼鏡かけてるだけじゃん(笑))、
勝手に“偽みっちゃん”と呼んでいる。
(偽よばわりされて、お姉さんも不本意だろうに。)
このお姉さん、ホントに優しくて…
私はよく物を落とす(手が小さいから。手が小さいから)。
茶碗を拭こうとすれば、滑って落とすし、
味噌汁を作ろうとすれば、鍋の柄にひっかけて、熱湯状態の味噌汁かぶって
鍋ごと床にぶちまけちゃうし(大火傷だった…重症いっぽ手前)、
押し入れの上にある物を取ろうと、押し入れに乗ってたら
足場の位置を勘違いして踏み外して、思いっきり背中から落ちちゃうし…と、
実に下の階へ多大な迷惑をかけているのです
(居合わせているか分からないけど。)
だからマンション入り口でばったり会った時、
申し訳なさの余り土下座(嘘)で挨拶すると
笑顔で『こんにちは☆』と返して下さるのです
わーんごめんなざーーい
そんな偽みっちゃんは、近所のコンビニで働いていた事が先日たまたま判明。
もうコンビニへ足向けて寝らんないわ…。

さらに長くなってしまったが、
色々な記憶がよみがえる、秋という季節。
優しくも切ない風情ある季節には、高田さんの音楽がよく似合う。
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